遺族のマナー
遺族のマナー
- 遺族というのは葬儀の際、立場上どうしてもその振る舞いが目だってしまいます。
それだけに遺族としての葬儀のマナーは非常に重要です。
遺族のマナーもしっかりと覚えておきましょう。
- 準備の際のマナーと心得
・葬儀の形式
葬儀の形式は、故人が信仰していた宗教があれば、それを尊重するようにしましょう。
信仰がない場合は、一般的な仏式か自由な形式になると思います。
・葬儀の日程
親戚が遠方などにいる場合は、都合を考えながら日程を決めましょう。
・葬儀の場所
葬儀の場所としては自宅、寺院、葬祭場などがあります。
早めに決め、関係のある人達に連絡するようにしましょう。
・葬儀の場所、日時の連絡
全員に一人ずつ連絡するのは無理なので、親しい人に連絡して、
そこから次へ連絡してもらうようにします。但し会社の上司やお世話になった人などには、
直接連絡するようにしましょう。
・喪主を決める
喪主は故人に代わり弔問を受ける重要な役割があるので、
通夜までに決めます。
一般には、法律上の相続人が喪主を務めます。
喪主の例
夫婦の一方が死亡したとき・・・配偶者
親が死亡したとき・・・長子
なお、未成年者が喪主の場合は、親族の一人が後見人になります。
故人に縁者がおらず、友人などが喪主の代わりを務める場合は、喪主ではなく「施主」となります。
遺族の服装
・男性
和装の場合
羽織:黒羽二重染め抜き五つ紋
袴:仙台平か博多平
帯:角帯
足袋:白か黒
草履:鼻緒が白か黒のもの
洋装の場合
スーツ:ブラックスーツ
ネクタイ:黒
シャツ:白
靴 靴下:黒
・
女性
和装の場合
着物:黒無地染め抜き五つ紋付き(冬=羽二重か一越ちりめん、夏=平絽か、紗)
下着:白
半襟:白
帯:袋帯の黒無地
帯締め:黒
帯揚げ:黒
足袋:白
草履:黒
バッグ:黒
洋装の場合
着物:黒無地のアフタヌーンドレスが正装ですが、黒無地のワンピーススーツ アンサンブルでも可。
夏でも長袖を着用し、肌が透けるものは避けます。
ストッキング:黒
靴:黒で装飾の無い物
アクセサリー:
一連の真珠(できるだけ控えます)
通夜でのマナー
・席次
祭壇に向かって右側が遺族、親族です。喪主から順に故人との血縁が深い順に座ります。
・弔問客への対応
喪主や遺族は、弔問時間帯に故人の遺体のそばから離れないようにし、
出迎えや見送りはしません。遺体のすぐ近くにいて弔問客に丁寧に返礼し続けるようにします。
火葬のマナー
・必要な物
「火葬許可証」を必ず持参します。
・棺の中にいれてはいけないもの
ビン類(火葬中に爆発する恐れがあります)
ガラス(空きビン含む)、鉛、アルミニウム類、プラスチック、硬貨(溶けてしまいます)
書物、綿類(火葬時間が長くなります)
果物類(拾骨の際に異臭を発します)
・骨あげ時の注意
収骨には竹ばしを用い、二人一組で一片ずつはさんで骨壷に納めます。
足から順に腕、腰、背、肋骨へと順に拾い、最後に頭部を骨壷に入れます。
のど仏の骨は最後に故人と最も縁の深い二人が拾います。
骨壷は白布の箱に納め、喪主両手で抱え持つようにします。
香典返しのマナー
忌明け後(四十九日後)に、香典への返礼として、あいさつ状を添えて品物を贈ります。
品物の金額は、香典の4〜5割程度です。
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